ジェニー

タカラ

80年代おもちゃ
ジェニー

リカちゃんよりもオトナっぽい

発売元 タカラ
発売日 1986年(昭和61年)2月
価   格 ―円

着せ替え人形といえば誰もが思い浮かべるタカラ(現・タカラトミー)の「リカちゃん」。
でも「私はジェニー派だった!」って人も結構多いのでは?

ジェニーはリカちゃんと同じタカラが発売している着せ替え人形で、リカちゃん誕生の1967年(昭和42年)から遅れること約20年の年月を経て、華々しく登場した「リカちゃんのお姉さん格」。
リカちゃんがどうしても幼児~小学校低学年向けのイメージが強すぎたため、小学校高学年以上の世代向けに開発されたものです。

それゆえジェニーは、ロサンゼルス出身のハイスクールに通う17歳という設定にされていて、将来の夢もファッションデザイナーだと定義。彼女のファッションはオトナらしさを感じさせるものも多く、ハナエモリやイヴ・サンローランといったファッションブランドとのコラボも実現しています。

そんなジェニーの始まりは、リカちゃんではなく実はアメリカ・マテル社のバービー。もともとバービーは1967年(昭和37年)以降、日本では国際貿易が販売していました。国際貿易はモデルカー・エアプレーンの輸入商社ですが、タカラのリカちゃんの猛攻勢を受けてバービーから撤退。
1980年代になって、タカラはマテル社と提携してバービーの販売を再開します。そしていかにも白人的なスタイルのバービーを日本人好みに改良したところ、好調な販売実績を叩きだしました。

そして転機を迎えたのが1986年(昭和61年)。タカラはマテル社との提携を解消し、バービーをジェニーと改名して売り出します。「バービーがミュージカル『ジェニー』で大成功し、『ジェニー』の名をそのまま引き継ぐことになった」という設定エピソードまで作ったというのですから、気合の入った再転換だったわけですね。

「♪ジェニー、ジェニー、ジェニィ~」とキャッチーなメロディのCMを覚えている人も多いことでしょう。
この歌を歌ったのはヒットした資生堂のキャンペーンソング「う、ふ、ふ、ふ、」で知られるEPOさんです。

少女が憧れるファッションを次々と着こなしてしまうジェニーは、オーソドックスなカジュアルやスイートカントリー、キュートスプリング、スパークリングパーティー…とバラエティ豊か。頭部のアタッチメントを換えることで自由に髪型を変えられるビューティーカットジェニーに、全身の関節が自在に動くスーパーアクションジェニーなどなどバリエーションもたっぷりです。

膨大な種類が登場しただけあって、最盛期には年間60億円を売り上げたジェニー。
90年代も人気は続き、2006年(平成18年)には朝日放送「探偵!ナイトスクープ」で「恐怖!ジェニー人形のクツ」と題し、ジェニー人形の靴を舐めると吐き気を催すのはなぜ?という視聴者の依頼が紹介されます。(何でも口に入れてしまう幼児の誤飲防止のため、わざとえぐみのある味を塗布している)

2008年(平成20年)に一度生産中止になりましたが、2年後にファッション性を重視した新バージョンを投下。今でもジェニーは少女をはじめ、ドール愛好家に愛されている存在なのです。
ちなみに大阪なんばにある吉本興業「なんばグランド花月」オープン時の1987年(昭和62年)、地下1階に誕生したディスコ「Desse jenny(デッセ・ジェニー)」の名は、「銭でっせ」を倒置した言葉遊びが由来であり、ジェニー人形とは何の関係もありません。

画像:株式会社タカラトミー


Q.ジェニーはナッツーイ?

懐かしい!
まわりでは流行ってた
かすかに記憶している
知らない・・・

これもナッツーイ?

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