亭主元気で留守がいい

金鳥

80年代カルチャー
亭主元気で留守がいい

1986年の流行語にもなった

発売元 大日本除虫菊株式会社
発売日 1983年(昭和58年)
価   格 ―円

場所はどこかの集会所。木野花さんが発した会合の〆のセリフ。
「えー、では最後に。駅前通り町内会婦人部、今月の合言葉にまいります。タンスにゴン、タンスにゴン――」
コレを受けて「亭主元気で――」と継ぎ、全員で「留守がいい――」

このシュールなセリフは、もともと「亭主達者で留守がいい」ということわざがあり、当時人気だった日本テレビのバラエティ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」にちなんで、「達者」を「元気」に置き換えたものです。
このCMが大きな話題をさらい、「亭主をバカにしている」「でも気持ちはわかるわー、外でしっかり稼いで家に居てもらわないほうが、妻としては気楽だし」といった議論が巻き起こりました。
1986年(昭和61年)の日本新語流行語大賞・流行語部門の銅賞を獲得。結果的に「亭主達者で留守がいい」よりも「亭主元気で留守がいい」のほうが認知度が高くなってしまいましたね。

このCMを手掛けたのは、ユニークでインパクトあるCMを数多く世に送り出した電通関西支社の堀井博次(ほりいひろつぐ)さん。そして映画監督の市川準(いちかわじゅん)さん。
金鳥「タンスにゴン」自体はこのCMが流れる3年前に発売開始されていて、「亭主元気で留守がいい」は防虫剤独特の匂いを抑え改良新発売する際に制作されたCMです。

ところで、「亭主元気で留守がいい」のCMのインパクトがありすぎて、もうひとつ別バージョンがあるのを失念している人も多いハズ。
場面は夕闇の駅前らしい人通りの多い狭い道路。デコ軽トラの荷台にあられもない姿で立つ木野花さんともたいまさこさんが、片手にマイク、反対の手にタンスにゴンを持ちながら「タンスにゴン、タンスにゴン、臭わないのが新しい」と連呼するぶっとんだ絵のものです。
それを見ていた主婦たちが「山田さんの奥さんも大変ねえ~、家をお建てになってから~」と言いながら頷き合うという、何とも世知辛い結末。

こちらのCMは、山田という名前の子がいじめられるという事態が発生したため、まもなく放送中止になっています。

画像:大日本除虫菊株式会社


Q.亭主元気で留守がいいはナッツーイ?

懐かしい!
まわりでは流行ってた
かすかに記憶している
知らない・・・

これもナッツーイ?

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